最近だんだん浸透してきているiDeCo(イデコ)という制度があります
銀行などに行ってもiDeCo(イデコ)を利用しませんか?というようなポスターなんかが貼ってあったりしますが、いまいちよくわからないし自分には関係なさそう・・・と思ってスルーしている人も多いのではないでしょうか?
実はすごいメリットを含んでいるもので、老後の対策としては非常に重要なものです
しかし、ものすごいデメリットも含まれているので運用には注意が必要なのも事実です
そんなメリットとデメリットを詳しく見ていこうと思います
iDeCo(イデコ)ってどんな制度?
iDeCo(イデコ)と呼ばれているのは、確定拠出年金というのが正式な名称です
以前までは利用できる人と利用できない人がいて、馴染みがなかったものなのですが、2017年からほとんどの人が利用できるようになった個人積立のようなものです
高齢化社会が問題になっていますが、国の支払う国民年金や厚生年金がいよいよやばくなってきたから、税金を少なくする代わりに自分で積み立てて、自分の将来のお金は自分で用意してね!!!っていう感じです
年金が破綻するのではないか?という疑問も出ていますが、破綻はしないとしてもどんどん受給できる年齢が上がったり、金額が下がったりして今までのような年金が受けられなくなっていくのが予想できます
若いうちから自分で積み立てて国に頼り切らないようにしないと、いつか自分の老後でお金に苦労するということになりかねません
それを補助してくれるのがiDeCo(イデコ)という制度です
iDeCo(イデコ)を使う3つのメリット
iDeCo(イデコ)を利用して得られるメリットは以下の3つがあります
- 積み立てた金額に応じて税金が安くなる
- 運用して増えたお金については非課税で受け取れる
- 受け取る時にも税金を安くしてくれる
これだけ見ると結構良い制度に見えますね!
ぶっちゃけ1のメリットがメインな部分もありますので、2と3はさらっとした説明になります
積み立てた金額に応じて税金が安くなる
例であげますので金額はざっくりになりますのでご了承ください
年収500万円のAさんが年間で20%の100万円を税金として払っているとします
そうすると手元に残っているは400万円ですが、実際にはさらに老後のために100万円積み立てているので手元にあるのは300万円です
しかし、Aさんは納得がいきません
「年収は500万円だけど、そのうち100万円は国が年金を用意できないから、老後のために自分で積み立てているんだ!」という風に声をあげます
そうすると税務署は「じゃあ積み立てた100万円を引いて、Aさんの年収は400万円だったということにしておきます」
年収が400万円だったということになると、年間で支払う税金も400万円の20%なので、80万円の税金になります
なので、税務署も「もらいすぎてしまった20%分はお返しします」というようにしてくれるので、結果的に手元に残るお金が多くなります
このように自分で100万円積み立てていくよりも、iDeCo(イデコ)で積み立てることで税金をおさえることができます
ただし、iDeCo(イデコ)には積み立てられる金額に上限があります
以下の表のとおりになっています
職業 | 上限額 |
自営業者 | 月額 6万8000円 年額 81万6000円 |
専業主婦(夫) | 月額 2万3000円 年額 27万6000円 |
公務員 | 月額 1万2000円 年額 14万4000円 |
会社員 (企業年金がない場合) | 月額 2万3000円 年額 27万6000円 |
会社員 (企業型確定拠出年金のみに加入している場合) | 月額 2万円 年額 24万円 |
会社員 (確定給付企業年金のみに加入している場合、確定給付企業年金と企業型確定拠出年金の両方に加入している場合) | 月額 1万2000円 年額 14万4000円 |
やはり厚生年金のない自営業の方は金額が多めに設定されていますね
企業年金がない会社の場合が多いと思いますので、一般的には2万3000円という上限額になるかと思われます
しかし、あくまで上限は上限なのでこの金額じゃないと駄目というわけでもありませんのでご安心を!
運用して増えたお金については非課税で受け取れる
iDeCo(イデコ)は受け取ったお金で資産運用をします
本来であれば資産運用をして増えた分のお金も税金がかかってお金が取られてしまいますが、iDeCo(イデコ)の場合はその際に出た儲け分については非課税で受け取ることができます
運用して手に入った収益がまるっとそのまま受け取ることができるというのが2つ目のメリットです
受け取る時にも税金を安くしてくれる
iDeCo(イデコ)では受け取り方が2通りあります
60歳になった時に一括で受け取るという方法と、年金として少しずつ受け取る方法があります
そのどちらでも一定額までは非課税で受け取ることができます
一括で受け取る場合には1500万円まで、年金として受け取る場合は公的年金と合算して年120万円までとなっています
iDeCo(イデコ)の強烈なデメリット
確かにいいことが多いように思えるiDeCo(イデコ)ですが、その分大きなデメリットもあるので注意してください
そのデメリットとは、
「預けたお金は60歳まで引き出せない」
ということなのです
人生の中で何が起こるかわかりません
急に大きな出費がかかる場合もありますが、そういった場合に引き出すことができないという大きなデメリットを抱えています
毎月支払う掛け金についてはいつでも変えることはできますが、加入してから60歳まではiDeCo(イデコ)に入れたお金は使えないお金になってしまいます
なので、iDeCo(イデコ)に加入する際はよく検討して入る必要があるということを知っておいてください!
手元にあったらあった分だけお金を使ってしまう・・・という人はこういった制度を使って無理やり積立することで将来のお金を若いうちから担保しておくということもできますね
まとめ
・iDeCo(イデコ)は自分で積み立てる個人年金みたいなもの
・税金が安くなって、運用益には税金が掛からない!
・ただしiDeCo(イデコ)で積み立てたお金は60歳にならないと受け取ることができない!
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